構成事例:冗長電源を持ったサーバでのUPSの使用
環境と背景 |
冗長電源を持ったサーバがあり、その冗長性を生かしUPSで電源を構成したい。
機器の構成 |
機器 | 台数 | 1台当たりの最大消費電力(W) |
Windows サーバ (OS: Windows Server 2012 R2) | 1 | 450W x2 冗長化構成/電源2基 |
消費電力: 450W
(電源はN+1の冗長構成とする)
(電源はN+1の冗長構成とする)
■イメージ図
■APC製品ソリューション
製品名 | 製品型番 | 数量 | コメント |
Smart-UPS 1500 LCDRM 2U 100V | SMT1500RMJ2U | 2 | 最大出力容量:1500VA ※1: 500W時約19分バックアップを想定 |
Network Management Card 2 | AP9630J | 2 | |
ダウンロード版 PowerChute Network Shutdown for Windows & Linux | SSPCNSWL1J | 1 | Windows&Linux版 ダウンロード用 1ライセンス 1年間アップグレードライセンス付き |
■選定ポイント
PowerChute Network Shutdownは、ネットワークベースのソフトウェアです。PowerChute Network ShutdownとNetwork Management Card 2が装着されたAPCのUPSとの相乗効果で信頼性を向上させ、ネットワーク上の最大50のコンピュータシステムを安全にシャットダウンすることが可能です。またWebブラウザを使用することにより迅速かつ簡単に個々のサーバシャットダウンに関する設定が可能です。さらに冗長電源に対応可能で2つのUPS(v3.1の場合最大4台のUPSを登録可能)が同時にバッテリ運転等になった場合にのみサーバを安全にシャットダウンすることが可能です。
PowerChute Network Shutdownはインストールサーバごとにライセンスが必要です。
■問題解決まで
- 各Smart-UPS (UPS#1と#2)に装着したNetwork Management Card 2にはそれぞれ異なるIPアドレスを設定します。
- 電源障害時にSmart-UPS (UPS#1)に装着したNetwork Management Card 2がPowerChute Network Shutdownにシャットダウン信号を送信します。
- PowerChute Network ShutdownがSmart-UPS (UPS#2)の状態を確認します。
- 両方のUPSがバッテリ運転になった場合にはPowerChute Network Shutdownが各サーバをシャットダウンします。
- Smart-UPS (UPS#1、#2共)が出力を停止することにより、サーバが完全停止します。
- 商用電源復旧時にSmart-UPS (UPS#1、#2共)が起動、出力を再開します。
■!さらにこんなことも・・・
- UPSや電源に関するイベント発生時に、設定したSNMP Trap通知先・E-Mail通知先への通知が可能です。
- WAP対応の携帯電話経由でステータスの監視が可能です。
- リモートよりUPSの監視、管理(On/Off/リブートなどの制御)とサーバのシャットダウンが可能です。
- スケジュール設定によってシステムの自動シャットダウンとリブートが可能です。
- SSL/SSHに対応し、セキュリティーも万全