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APC RSシリーズ エラーコード F02が表示された際の対処方法
APC RSシリーズで エラーコード F02が表示された際の対処方法について説明します。
APC RSシリーズにはUPSの異常を検知した際に液晶画面にエラー内容を知らせる機能が備わっています。
エラーコードが表示された場合、本体の内部故障を示します。
以下内容をご確認いただき、万一事象改善されない場合は本体のご使用を中止し、お買い替えください。
【対象製品】
APC RSシリーズ
BR400S-JP, BR550S-JP, BR1000S-JP, BR1200S-JP
BR400G-JP, BR550G-JP, BR1000G-JP, BR1200G-JP (APC RS Gシリーズはサポートを終了させていただきました)
【事象】
UPS本体のディスプレイに ”See Manual" のマーク点滅とともにエラーコードの F02 と表示され、
ピーーーッという長音の警告音が鳴動します。バックアップコンセントの出力は停止します。
【エラー内容】
F02は、”バッテリー運転時の出力電流異常” を示します。
バッテリー運転時にバックアップコンセントの出力で異常な電流が流れたことを検知した場合にF02を表示して停止します。
【原因】
バックアップコンセントにつながっている機器で故障など異常が発生し過電流が発生した、
もしくは機器のつなげすぎによる過負荷による電流異常の可能性があります。
UPSのバックアップコンセントに接続している負荷機器の合計の最大消費電力を確認してください。
注意 : 以下の機器を接続するとF02の発生、UPSの故障の原因となります
トランス, 半波整流器, モーター, コイルを内蔵している機器 (掃除機, ヘアードライヤーなど)を接続しないでください。
これらは各製品のカタログ値以上の消費電力が発生するUPSでバックアップできない機器で、
F02の発生、故障の原因となります。
型番 | 最大出力容量 (VA/W) |
BR400S-JP, BR400G-JP | 400VA / 240W |
BR550S-JP, BR550G-JP | 550VA / 330W |
BR1000S-JP, BR1000G-JP | 1000VA / 600W |
BR1200S-JP, BR1200G-JP | 1200VA / 720W |
出力コンセントの左側列の " バックアップコンセント "で異常電流を検出すると |
【対処方法】
本体故障を示す事象のため、バックアップコンセントに接続されている負荷機器をすべて外し、
無負荷の状態で事象が再現するかの確認をしてください。
手順は以下です。
1. UPS本体の電源を切ります。 *1
*1 電源が切れない場合には、UPSの入力コンセントを抜き、バッテリーを取り外してください。
2. UPSの背面のコンセントに接続されている機器をすべて外します。
UPSにつなげずに別の電源で正常に起動、動作することを確認してください。
・ UPSのバックアップコンセントに接続されていた機器の消費電力が大きすぎることが原因の可能性があります
5. 無負荷(接続機器なし)でUPS本体を再起動します。
6. 本体が起動し、警告音停止とともにF02が表示されないことを確認してください。
7. 手順4で事象が解消している場合、UPSの最大出力容量内で順番に負荷機器を接続してください。
● 上記対処方法にて事象改善する場合
バックアップコンセントにつながっていた機器が故障、異常で過電流が流れた可能性、
もしくは機器のつなぎすぎによる電流増大の可能性が考えられます。
UPSにつながっていた機器に異常がある場合にはUPSにつなげないようにしてください。
UPSにつなぐ機器の最大消費電力を各製品のマニュアルなどで確認し、
UPSの最大出力容量に収まるよう機器を選別して接続し、使用してください。
● 上記対処方法にて事象改善しない場合
無負荷でも繰り返しF02が発生する場合には本体故障のため使用を中止してください。
対処方法は以上です。
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【参考】
・ APC RSシリーズ エラーコード F0xが表示された際の対処方法