FAQを参照する
UPS Interface Expanderの設定モード
Interface ExpanderとShare-UPSの設定モードの説明です。
【対象製品】
Interface Expander
AP9624 UPS Interface Expander 2
AP9607 2-Port Interface Expander Card (販売終了)
AP9207 Share-UPS (販売終了)
ソフトウェア
PowerChute Business Edition v10以降
PowerChute Serial Shutdown v1.x
【内容】
Interface Expander 製品で利用可能なすべての動作モードを説明することを目的としています。以下を参照ください。
● コンファームモードを使用する場合:
コンファームモードは、シグナルケーブルで接続されているそれぞれの装置がUPSに対して
OSシャットダウンに移行したことを通知し、すべての装置がシャットダウンした後にUPSが出力を停止します。
このモードでは、バッテリーを使い切る前にUPSが出力を停止することから消費するバッテリー容量を節約できるうえ、
保護されている装置がすべて正常にシャットダウンしてからUPS をシャットダウンすることができます。
Smart-UPS LCD SMTシリーズ, Smart-UPS X SMXシリーズで
UPS Interface Expander 2 (AP9624 ) のコンファームドモードを使用する場合には、以下リンク先をご参照ください。
UPS Interface Expander 2 (AP9624)をSmart-UPS SMT/SMXで使用する場合のコンファームドモードの設定について
ご注意:
デフォルトのディップスイッチはこのコンファームモードに設定されています。
通常はコンファームモードでの使用を推奨いたします。以下のアドバンスドモードの項の説明もお読みください。
PowerChute Business Edition for Linux, Solaris ならびに
PowerChute Serial Shutdownでご使用されるコンピューターによっては
このモードではUPSがシャットダウンに移行しない場合がございます。その際にはタイマーモードにて運用ください。
コンファームモードに対応していない機器が一台でも接続されている場合には以下の説明にある別のモードにて運用ください。
・AP9624 について:
コンファームモードの詳細については、ナレッジベースの記事 ID FAQ000260073 を参照してください。
動作はUPSの種類によって異なります。
・AP9607, AP9207 について:
Interface Expander または Share-UPS は、接続されているすべてのサーバーから
Confirm信号を取得する必要があります。
(PowerChute Business Edition, PowerChute Serial Shutdownのイベント アクション メニューの
[システム シャットダウン完了] イベントの実行後)。
接続されていないポートおよびサーバーがオフになっているポートは、Confirmとみなされます。
Interface Expander または Share-UPS がどのサーバーからも信号を受信しない場合、
UPS にスリープモードへのコマンドは送信されません。接続されているすべてのサーバーから
Confirm信号を受信した後、UPSは UPS電源オフ遅延期間後にスリープモードに入ります。
● タイマーモードの場合:
タイマーモードの使用には 2つの異なるシナリオがあります。
1. PowerChuteのシャットダウン遅延時間がShare-UPS / Interface Expanderのタイマー設定より長い場合:
タイマーモードは、接続されているサーバーからConfirm信号を取得しません。
Share-UPSは、事前に設定されたタイマー遅延 (2/5/10/15/30 分) が経過した後、
接続されているサーバーにバッテリー運転中, ローバッテリー信号を送信するのみです。
サーバーはタイマー遅延が期限切れになるまでバッテリーで動作し、
その時点で UPS からローバッテリー信号がサーバーに送信されます。
その後、ローバッテリー状態イベントが発生し、サーバーは正常にシャットダウンされます。
たとえば、タイマーが 5分に設定されている場合、以下のプロセスで動作します。
1. タイマーの5分経過
2. Share-UPSからのローバッテリー信号送信
3. PowerChuteからのローバッテリー信号の遅延 (30秒)
4. システムシャットダウンが開始されました
(PowerChute Business Edition, PowerChute Serial Shutdown のローバッテリー時間の設定によって異なります)
5. UPSの電源オフ遅延 (デフォルトは 20秒)
6. UPSの電源オフ
この場合、PowerChuteが OSをシャットダウンするタイミングはタイマーモードによって決定されます。
PowerChuteのシャットダウン遅延時間は、Share-UPS / Interface Expander のタイマーよりも長くする必要があります。
2. PowerChuteのシャットダウン遅延時間がShare-UPS / Interface Expanderのタイマー設定より短い場合:
合計シャットダウン遅延時間が 5分で、タイマーが 5分を超えるように設定されている場合、
PowerChuteは 5分後に OSをシャットダウンしますが、Share-UPSはタイマーのカウントダウンを続けます。
たとえば、タイマーが 10分に設定されている場合、PowerChuteのシャットダウン遅延は 5分に設定されます。
1. タイマーの5分経過
2. システムシャットダウン開始の遅延 (OS シャットダウン時間によって異なります)
3. Share-UPSのタイマー遅延がカウントダウンを継続
4. Share-UPSがローバッテリー信号送信
5. UPSの電源オフ遅延 (デフォルトは 20秒)
6. UPSの電源オフ
注: このシナリオでは、PowerChute がシャットダウンした後、10分間の遅延前に電力が復旧した場合、
サーバーは [ ハング状態 ] のままになります。
公開日: 2023年10月12日