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PowerChute Serial Shutdown for BusinessでUPS Interface Expander 2 (AP9624)使用時の推奨シャットダウン設定
PowerChute Serial Shutdown for Business (PCSS for Business)とUPS Interface Expander 2 (型番: AP9624)の
推奨シャットダウン設定について記載します。


【対象製品】
ソフトウェア
PowerChute Serial Shutdown for Business (PCSS for Business)

シリアルポート増設オプションカード
UPS Interface Expander 2 (型番: AP9624)


【概要】
PCSS for Business とUPS Interface Expander 2 (型番: AP9624) を組み合わせて使用する場合に
UPSのインターフェイスポート (UPS本体のUSBもしくはシリアルポート) に接続されたサーバーをマスターサーバー、
AP9624のポートに接続したサーバーをスレーブサーバーと定義します。

電源障害時のシャットダウンは、以下のようにマスターサーバーを主体として動作する設定を推奨しています。


1. マスターサーバーのシャットダウン設定
UPS本体の通信ポートに接続されているサーバー(マスターサーバー)

PCSS for Businessのメニュー [ シャットダウン ] - シャットダウン設定のページより
バッテリー運転開始からOSシャットダウンを開始するタイミングを選択してください。

・即時
・UPSのバッテリー状態が次の時間経過後
・ランタイム制限で

マスターサーバーは、上記3つのうちの任意のものを設定してください。

01
図: シャットダウン設定 画面 (マスターサーバー)



2. スレーブサーバ―のシャットダウン設定
UPS Interface Expander 2とシリアルケーブルで通信しているサーバー(スレーブサーバー)

スレーブサーバーの場合には、PCSS for Businessのメニュー [ シャットダウン ] - シャットダウン設定から
” UPSがバッテリー低下イベントを出力したとき。 ” を選択してください。

02
図: シャットダウン設定 画面 (スレーブサーバー推奨)


” UPSがバッテリー低下イベントを出力したとき。 ” の設定を推奨します。

上記設定時には、スレーブサーバーはUPSのローバッテリーイベントを受信したときのみ
シャットダウンを開始する設定となりますが、実際はマスターサーバーによるシャットダウンが開始され、
UPSのTurn off (電源オフ)のシグナルが出たタイミングで、スレーブサーバーのシャットダウンも自動的に開始されます。

この設定により、マスターサーバーのシャットダウンを主体としたスレーブサーバーのシャットダウンが確実に行われます。


参考: UPS Interface Expander 2と接続しているPCSS for Businessの設定内容の詳細について
スレーブサーバーにインストールしたPCSS for Businessでは、以下選択ができます。

・即時
・UPSのバッテリー状態が次の時間経過後
・UPSがバッテリー低下イベントを出力したとき。
・停電時もシャットダウンしない
* マスターサーバーにインストールしたPCSS for Businessと一部の選択肢が異なります

上記のうち、” UPSのバッテリー状態が次の時間経過後 ” を選択した場合には、
PCSS for BusinessはUPS本体のポートとの通信が途絶え、通信切断の状態になると
拡張カードはオンバッテリー (電源障害) の信号を出します。

これは本体のポートで通信切断が発生しているため、バッテリー運転に切り替わったことを
PowerChuteが受け取れない危険性を防ぐための対策としてオンバッテリー (電源障害) の信号を出す仕様です。
* 拡張カードでは通信切断を認識することが出来ないため

この仕様を変更することは出来ないため、拡張カードと通信しているPowerChuteに対しては
シャットダウンの設定を「UPSがローバッテリーイベント信号を出力したとき」に設定してください。
この設定にすることで、シャットダウンのトリガーがオンバッテリではなく、
ローバッテリ信号に変更されることで、通信切断でのシャットダウンを回避できます。

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