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PowerChute Serial Shutdown for Business イベント "低電圧状態頻発"

PowerChute Serial Shutdown for Business (PCSS for Business)の警告イベント "低電圧状態頻発" の概要 および 対処方法を説明します。


【対象製品】
下記のUPSで使用している場合に、本イベントが発生することがあります。

ラインインタラクティブ方式のUPS
・Smart-UPS LCD SMTシリーズ
・Smart-UPS X SMXシリーズ


【概要】
ラインインタラクティブ方式のUPSの機能の AVR Boost によって低電圧に対する電圧調整 (昇圧) が、
過去24時間内に5回以上、または過去一週間以内に15回以上に行われた際に本イベントが表示されます。

* AVR Boostとは
ラインインタラクティブ方式のUPSに標準搭載している自動電圧調整(AVR)機能のうち、
ご使用の環境で商用電源の電圧がUPSに設定された 切り替え電圧下限 を下回った場合に作動し、
UPSにつながっている負荷機器に対して電圧を上げて供給します。
切り替え電圧下限で設定されている値はメニューの [UPS名] - [UPS設定] の 電源設定の項目で確認, 変更できます。


【動作】(PCSS for Business)
ご使用環境のUPSの入力電源が原因によるAVR機能の作動と解除が繰り替えが発生している状態を警告するメッセージで、
PCSS for Business上のステータスとして表示されます。
本イベントによってPCSS for BusinessでのOSシャットダウンなど実行することはありません。


【要因】
切り替え電圧下限を下回り、AVR Boostが作動し、その後に入力電圧が上がり解消の動作が
短期間に何度も繰り返されていることで、この低電圧状態頻発のイベントが表示されています。。

自動電圧調整(AVR)機能は、一日に何度も切り替えが発生する状況が続くと、
想定した期待寿命より早くUPSが故障する原因になります。

UPSと同じ入力電源にレーザープリンターや複合機、大電流が流れる機器がつながっていることによる
入力電源の電圧低下や、設備での波形乱れなどによって、電圧が下がる状況が頻発していることが考えられます。


【対処方法】
UPSに供給されている入力電圧の品質を改善する必要があります。
AVR Boostは、UPSの入力電源の電圧が低い場合に電圧を補正して上げる機能です。
​本機能の作動自体は問題ありませんが、作動と解除の動作が頻発する場合には
ご使用環境の電源の乱れが多発していることが考えられることから、
AVR Boostが発生している時間帯などから電圧が変動する原因がないか確認をしてください。
UPSの入力電源をOAタップから取っている場合や、複合機などと同じコンセントから取っている場合には
入力コンセントを単独でとってください。



【注意事項】
ラインインタラクティブ方式のUPSでは、切り替え電圧下限で設定されているしきい値を下回ると
AVR Boostで電圧を上げて電源を供給しています。切り替え電圧下限の値を小さくすることで、
これまで供給されなかった低い電圧がそのまま負荷機器に供給されることから、
負荷機器が対応できず、リブート、停止してしまうことがあるため、
切り替え電圧下限をあまり低く設定することはお勧めしておりません。


【参考】
AVR Boostは、UPSの入力電圧が 92V (デフォルト設定の場合) を下回ったことで作動します。

Schneider Electric 日本

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