無停電電源装置(UPS)は、接続されている電子機器への電源保護を保証するものです。電源が切断された場合や基準値外に変動した場合、UPSは直ちに接続されている機器にバッテリーバックアップ電力とサージ保護を提供します。
シュナイダーエレクトリックの主力ブランドであるAPCは、コンピューターや周辺機器、ネットワークやサーバー、データセンターや施設向けのUPSオプションを提供しています。
自宅や会社にUPSが必要な理由
家庭:日常生活の中で、通信やセキュリティ、エンターテイメントに使用している電子機器には、予期せぬ停電や電圧変動、その他電力供給の切断により、破損するリスクや正常に機能しなくなるリスクがあります。UPSはご利用の電子機器対し、バックアップ電力を供給し、機器やデータ保護します。主な対象機器は以下となります。
- ワイヤレスネットワーク機器(ルーター、モデム)
- コンピューター
- テレビ
- セキュリティシステム
- ゲーム機
- モバイルデバイス
ビジネス:停電によるダウンタイムは誰にとっても迷惑な事態ですが、企業にとってはさらに深刻な被害を被ることになります。UPSによって防止できた可能性のある停電によるダウンタイムは増加傾向にあり、毎年何十億ドル(何千億円)もの損失につながっています。Fortune 1000の企業の損失額の概要は以下の通りです。
- 予期せぬダウンタイムによる年間平均損失額:12億5,000万ドル(約1,400億円)~25億ドル(約2,800億円)
- インフラの機能停止による1時間あたりの平均損失額:10万ドル(約1,100万円)
- クリティカルアプリケーションの機能停止による1時間あたりの平均損失額:50万ドル(約5,600万円)~100万ドル(約1億1,200万円)
ダウンタイム時にはビジネス機能が制限されるため、特に中小企業にとっては大きな金銭的リスクにさらされる可能性があります。
電子機器には、最大有効電力(W)と最大皮相電力(VA)があります。いずれの電力も接続する機器の電力を下回ってはなりません。Wで表記される電力は、機器によって実際に消費される電力です。一方VAで表記される電力は「装置に加えられる電圧×装置に流れる電流)で計算される電力です。
UPSでバックアップしようとしている機器によって異なります。ランタイムとは、停電時にUPSが接続されている機器に電源を供給できる時間の長さです。お使いのUPSに接続されている機器が多ければ多いほど、ランタイムは短くなります。このため、UPSからクリティカルな機器のみにバックアップ電源が提供されていることを確認することが重要となります。
何千マイル(約1,600km)にも繋がる送電線に起因する電源障害の多くは、ハリケーンや雷、嵐や雪、気温の低さや洪水などの天候の変化や機器の故障、交通事故などが影響しています。
電源に関する各種障害に関する詳細は、当社のホワイトペーパー「7種類の電源障害」をご確認ください。




