エネルギーマネジメントおよびオートメーションにおけるデジタルトランスフォーメーションのリーダーであるシュナイダーエレクトリックは、同社のインテリジェントラックPDUのラインアップに、最上位クラスとなるハイエンドモデル「APC NetShelter Rack PDU Advanced 10000シリーズ(以下Advanced 10000シリーズ)」を加え、12月11日より受注を開始します。
図1: APC NetShelter Rack PDU Advanced 10000シリーズ
ラックPDUは、サーバーをはじめとするIT機器への電力供給を目的としたサーバーラック設置用の高機能コンセントバーです。サーバールームやデータセンター内にある複数のIT機器に電源を供給する中継地点として、特にデータセンターのハイパースケール化が進む現代においては、なるべく設置スペースを圧迫せず多くの機器に電力を供給できることや、単一ラックPDUで幅広いプラグ形状に対応できること、不要なダウンタイムを極力回避することが求められています。加えて、生成AIの活用をはじめとする新しいデータ処理ニーズに対応するためにデータセンターが急速に高密度化し、1ラックあたりの電力消費が従来と比べて非常に大きくなっていることからも、高機能なラックPDUへのニーズが高まっています。
シュナイダーエレクトリックが展開するAPCブランドのラックPDUは、15年以上にわたり日本国内で提供されてきた実績を持ち、現在も日本国内シェア1位*を保持しています。今回提供を開始する最上位モデルのラックPDU「Advanced 10000シリーズ」は、幅広い形状のプラグに対応する4-in-1アウトレットを採用しており、単一ラックPDUで多くのアプリケーションをカバーすることができます。また、従来モデルと同じ幅56mmのスリムな設計ながら、最大48のアウトレットコンセントを実装することができ、高密度化するデータセンター環境におけるIT機器のスマートな設置に貢献します。更に、ネットワーク制御モジュールには稼働中に通電したまま交換が可能なライブスワップ機能を搭載しているため、万が一の制御モジュールの故障時にも、システム全体を停止させることなく、通電したままモジュールの交換が可能です。
左:4-in-1アウトレット 右:ライブスワップ機能を搭載した制御モジュール
Advanced 10000シリーズの主な特長
- 4-in-1アウトレット: IEC C13, C15, C19, C21の4つの形状をカバーする4-in1 アウトレットを、全アウトレットの50%に採用、異なるプラグ形状に幅広く対応
- 高密度 & スリムデザイン:幅56mmの本体に最大48のアウトレットコンセントを実装可能
- ライブスワップモジュール:ネットワーク制御モジュールは稼働したまま交換可能
- コンセント単位計測:アウトレット毎の使用電力を計測し、電力消費の高い機器を特定可能
- カラー アウトレット & ブレーカー:ブレーカー毎にアウトレットを色分けし、誤接続や誤切断のリスクを低減
- 最大32台のカスケード接続:1つのIPアドレスを最大32台のPDUで共用可能、ネットワーク/電源の冗長化を実現
- ブレーカートリップ検知機能:万が一のブレーカートリップ時にも、管理者への通知でダウンタイムを最小化
- ツールレスラックマウント:当社のNetShelter SXラックに工具なしでワンタッチ搭載可能
- ロック機構付きアウトレット:オプションのロック式コード利用により不意の電源断によるシステムダウンを防止
- 環境監視センサー:温湿度等の環境監視は最大6か所まで測定可能
- 動作温度最大60℃:高密度・高排熱環境に適用、HPC、ハイパースケール環境にも最適
- 測定精度±1%:IEC 62053-21 Class 1準拠、より正確な拡張計画や閾値設定に活用可能
- 製品保証3年、最大6年サポート
製品についての詳細はカタログをご覧ください。
APC NetShelter Rack PDU Advanced 10000シリーズ 製品カタログ
*当社調べ