エネルギーマネージメントおよびオートメーションにおけるデジタルトランスフォーメーションのリーダーであるシュナイダーエレクトリックは、AIチップメーカーのリーダーであるHailo Technologiesと技術提携し、Hailoの高度なプロセッサーをシュナイダーエレクトリックのソリューションに搭載することを発表しました。
AIは、産業オートメーションシステムのパフォーマンス、効率、機能の向上に大きなメリットをもたらし、あらゆる産業分野が次世代に向けてより高度なレベルに到達することを可能にします。シュナイダーエレクトリックは、Hailo-8 AIプロセッサーを同社の産業オートメーション向けソリューションに搭載することで、エッジ処理に新しいインテリジェント機能を加え、以下のような一般的な製造タスクの大幅かつ即時での改善によって顧客のイノベーションを推進します。
- ピックアンドプレース: 汎用CPUと比べて、6倍高速に対象物の検出が可能
- 品質コントロール: 汎用CPUと比べて、20 倍高速に異常検出が可能
- 歩留まりの最適化: 生産量とスループットを向上し、平均15%の無駄を削減
Hailo Technologies は、自動車、セキュリティ、小売、製造などの分野において新たなコンピューティングの可能性を拡大するテクノロジーにより、エッジデバイス向け のAI チップ業界をリードしています。 同社の Hailo-8 プロセッサーは、低消費電力で効率的かつコンパクトな AI プロセッサーであり、エッジにおいてリアルタイムでの高精度なデータ分析を可能にします。
シュナイダーエレクトリック インダストリアルオートメーション事業 イノベーション&テクノロジー シニアバイスプレジデント 兼 最高技術責任者(CTO)、Aurelien LeSantによるコメント:
「私たちは、今市場で実現可能な最先端のソリューション提供を支援してくれる企業との提携を常に模索しています。 Hailo とのコラボレーションは、イノベーションと次世代テクノロジーへの取り組みを強化するものです。 これは、産業の未来を形作るインテリジェントでエネルギー効率の高いソリューションを提供するための重要なステップとなるでしょう。」
Hailo Technologies のビジネスデベロップメント バイスプレジデント Eyal Barnea氏のコメント:
「産業オートメーション向けソリューションにAI 機能を搭載することの可能性を見出した、業界のパイオニア企業シュナイダーエレクトリックと協力できることを誇りに思います。当社のテクノロジーにより、顧客はパワフルでコスト効率の高い、スマートなAI ベースのソリューションを、迅速かつ簡単に生み出せるようになります。」
シュナイダーエレクトリックは、11月14-16 日にドイツのニュルンベルクで開催されたイベント、スマートプロダクションソリューション (SPS) においてHailo Technologies とのコラボレーションをデモンストレーションし、ロボットとリニアモーションを搭載した搬送アプリケーションにAIチップを搭載し、迅速かつ効率的に基板から特定のチップをピックアンドプレースする様子をブースの来場者に紹介しました。