エネルギーマネジメントおよびオートメーションにおけるデジタルトランスフォーメーションのリーダーであるシュナイダーエレクトリックは、HMI(Human Machine Interface)のリーディングブランド「Pro-face by Schneider Electric」(以下Pro-face)が展開するIoTゲートウェイのSTM6000シリーズに、クラウドとのダイレクト接続が可能なBLUE Open Studio対応モデルを発売しました。本日8月1日より、提供を開始します。
近年、DX(デジタルトランスフォーメーション)の加速著しい製造業界では、現場の装置からデータを取得し、リモート環境からの監視や、稼動情報のデータ蓄積・分析に活用しようとするケースが企業や拠点の規模を問わず増加しており、その際にクラウドベースのソリューションを導入するシーンが増えています。クラウド環境に接続して装置のデータを利活用するためには、MQTTなどのプロトコルを使用する必要性からWindows などの汎用OSを搭載した産業用パソコンの導入を検討することが一般的ですが、OSのライフサイクルに合わせたソフトウェアアップデートの必要性やセキュリティー対策、導入におけるコストや定期的な再起動の手間などが、クラウドソリューション導入の妨げとなってきました。逆に、汎用OS非搭載のPLCやHMIなどからクラウドやデータベースとの接続を行う場合には、別のハードウェアやソフトウェアを追加する必要があり、システムの構成部品の増加によって仕入れや保守メンテナンスが煩雑になってしまう点や、特殊なシステムインテグレーションが必要になるなど、設計において非常に課題が多いのが現実でした。
STM6000シリーズは、Windows OSに代表される汎用OSではなく、リアルタイムOSを搭載したIoTゲートウェイです。このシリーズラインアップの1つとして今回発売するBLUE Open Studio対応モデルは、同じPro-faceブランドより展開するラインマネージメント Lite SCADA/HMIソフトウェア「BLUE Open Studio」による設定に対応するモデルとして発売するもので、BLUE Open Studioが持つクラウドやデータベースとの接続性を継承し、専用機でありながらクラウドまでの接続設定をハードウェア1種・ソフトウェア1種のみで行うことができます。これにより、24時間365日の稼働やシャットダウン処理無しでの電源OFF耐性などの専用機が持つメリットと、シンプルな機器構成でのクラウドやデータベースへのダイレクト接続を両立します。
更に、シュナイダーエレクトリックは、装置の稼働状況をクラウドで常時監視するソリューション「EcoStruxure Machine Advisor」や、ファミリーブランドであるAVEVAの産業システム用高速時系列データベース「AVEVA Historian」など、幅広いクラウドベースのソリューションをポートフォリオに備えています。こうした上位のソリューションと、導入しやすいエントリー機としてエッジボックスの役目を果たすSTM6000シリーズとを組み合わせて、規模の大小を問わず、より多くのお客様に導入可能なIoTソリューションを提案します。
各製品のより詳細な情報はWebサイトでご覧ください。
IoTゲートウェイ「STM6000」
https://www.proface.com/ja/product/commu_equip/multi_databox/stm6000/top
Lite SCADA/HMIソフトウェア「BLUE Open Studio」
https://www.proface.com/ja/product/soft/bos/top
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