エネルギーマネジメントおよびオートメーションにおけるデジタルトランスフォーメーションのリーダーであるシュナイダーエレクトリックは、同社が持つ2つの工場が、世界経済フォーラムによって新たにライトハウスに認定されたことを発表しました。メキシコにあるモンテレイ第1工場はアドバンストライトハウス、中国の上海工場はエンドツーエンドライトハウスに認定されました。
図1:新たにアドバンストライトハウスに認定された、メキシコのモンテレイ第1工場
これらはシュナイダーにとって、世界経済フォーラムのグローバル・ライトハウス・ネットワークに参加する6・7番目の工場であり、過去数年間にわたりライトハウス認定を取得してきたシュナイダーの各工場、中国の無錫、インドネシアのバタム、フランスのル・ボードルイユ、北米ケンタッキー州のレキシントン、インドのハイデラバードに続くものです。ル・ボードルイユ、レキシントン、ハイデラバードの3工場は、世界で17件のみが選ばれたサステナビリティライトハウスの認定を取得しており、テクノロジーを駆使した環境フットプリントの改善が認められています。
世界経済フォーラムのグローバル・ライトハウス・ネットワークは、第4次産業革命技術の導入を業界の先頭に立ってリードする先進的な産業組織を結集した共同プラットフォームです。2018年にMcKinsey & Companyと合同で設立されたこのネットワークは現在、人工知能や3Dプリンティング、ビッグデータ分析などの技術革新を活用し、効率性、競争力、変革的なビジネスモデルを大規模に推進している工場の例を172件紹介しています。
シュナイダーエレクトリックの上海工場は、コンタクタ、過負荷リレー、モーターサーキットブレーカーなどの、クリティカルな電気システム機器を製造しています。新たなエネルギー市場からの需要によって、世界から同工場への受注が急増し、SKU(生産単品品目数)は4年間で4倍に増加しました。この高まる需要に対応するため、現場のチームは生産全体の自動化を20%進め、機械学習対応のプロトタイピング、生産計画とスケジューリングのスマート化、生成AI主導型のメンテナンスなどの高度なテクノロジーを導入しました。その結果、受注生産のリードタイムが67%短縮され、労働生産性が82%向上しました。
図2: エンドツーエンド バリューチェーンライトハウスに認定された上海工場
シュナイダーエレクトリックのチーフサプライチェーンオフィサー Mourad Tamoudは、次のように述べました。「当社の上海とモンテレイ第1工場は、4IR技術の価値を体現しています。私たちは業界として、これらのデジタルテクノロジーとそれを使用する人々に、より大きな規模で投資を続け、オペレーションを強化し、リスクを軽減することが重要です。」
世界経済フォーラムのアドバンストマニュファクチャリング&サプライチェーンセンター 統括責任者 Kiva Allgood は、「ライトハウスは、過剰なAIへの熱狂を打ち破り、デジタルトランスフォーメーションの水準を引き上げるものです。これらの拠点は、生産性の向上だけでなく、従業員やより広範なコミュニティにとって持続可能で包括的な未来を創造するために、高度なテクノロジーをオペレーションに統合しています。」とコメントしました。
インパクト サプライチェーン プログラム
今回の新たな2件の工場の認定取得は、シュナイダーのサプライチェーン拠点における取り組み、「インパクトサプライチェーンプログラム」を反映する結果です。同社のサプライチェーン変革の新たなステージとして、顧客と地球の両方にポジティブなインパクトを与えることを目指すものです。プログラムの主な柱は以下のとおりです。
- People(人):シュナイダーの従業員は、日々イノベーションを進め、顧客にポジティブなインパクトをもたらす力を与えられています。
- Planet(地球環境):シュナイダーエレクトリックは、持続可能かつ責任ある、ネットゼロ対応のサプライチェーンを構築しています。
- Customers(顧客):シュナイダーエレクトリックの信頼性の高いサプライチェーンは、業界をリードする品質を提供します。
- Performance(成果):シュナイダーエレクトリックは、高度なテクノロジー、スマートで統一されたプロセス、地域のエコシステム、協調的な設計を通じて、パフォーマンスを向上させます。