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エネルギーと資産パフォーマンスの向上

中小規模の商業ビルを管理する上位3つのテクノロジーをご紹介します。
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EcoStruxure Powerについて

EcoStruxure Powerを導入することで、ビルのエネルギー効率と持続可能性がどう改善されるかについてご説明します。
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課題

ローザンヌ大学は正真正銘、小さな町とでもいえる大学です。およそ15,000人の学生と4,900人の従業員が、ローザンヌにあるキャンパスに建つ40のビルで、研究、教育、業務に携わっています。昨年一年間のエネルギー消費量は、電力が約28 GWh、熱エネルギーが20 GWhでした。これは7,000世帯が一年間に消費するエネルギー量に相当します。

同大学は2000ワット社会(スイス連邦会議のEnergy Strategy 2050)になるため、化石エネルギー資源すべてを再生可能資源に置き換えて、エネルギー消費量全体を大幅に削減する必要があります。1人あたりの年間エネルギー消費量を、常時電力で2000ワット、CO2排出量で1トンに抑えなければなりません。ちなみに、スイスにおける現在の長期エネルギー消費量の平均は依然として、1人あたりおよそ5000ワット、CO2排出量は平均6.5トンです。  

キャンパスのエネルギー消費量を最適化するにあたり、各ビルで常時使用されている実際のエネルギー消費量を把握できる信頼性の高いデータが必要でした。すべてのビルの運用を担当しているUnibatチームはこの作業を始める際、月ごとのエネルギー消費量の数値を手動で収集し、Excelシートを使ってデータを評価しました。電気、ガス、水道、冷暖房などのメーターは250以上あり、非常に複雑かつ非能率な作業でした。

ソリューション

EcoStruxure Powerとモニタリングで野心的な持続可能性目標を達成

エッジコントロール:EcoStruxure Facility Expert - エネルギー
コネクテッド製品:Acti 9 iEM3000三相電力量計, PM3000シリーズおよびPM5000シリーズ汎用測定器, NSX M5E, NW M5E, NT M5E, Masterpactサーキットブレーカー, PowerLogic EM4300電力量計および電力測定器, EGXゲートウェイ, IFEイーサネットインターフェース, Com’X電力データロガー, PowerTag無線式電力センサー, AccuSine幹線フィルター 

2013年に運用が開始された新しい「Géopolis」ビルに、シュナイダーエレクトリックのEcoStruxure Powerアーキテクチャが導入されました。このアーキテクチャは、ネットワーク接続されたサーキットブレーカーおよび電力量計、通信ゲートウェイ、さらに、データ分析に使用するクラウドベースのエネルギーマネジメントプラットフォームで構成されています。インテリジェントな監視により、配電およびエネルギー消費量をリアルタイムで記録し、広範なデータベースを作成することで、エネルギーに関する意志決定に利用できるようになりました。このような詳細な監視が緊急に必要とされていたのは、Minergie®-ECO基準で計画されていたビルは、今後非常に高いエネルギー効率要件を満たす必要があったためです。特に、日常の運用において発生する可能性のある性能ギャップという点において要件を満たす必要があります。

ビルの効率目標値を設定するのは簡単ですが、日常の運用において目標値を達成するのは容易ではありません。ビルは複雑な「生きた」有機体なのです。さまざまな機能が互いに最適に調和するように調整する必要があります。これによって、たとえば、暖房システムが機能しているときには、同時に冷却機が動作しないようにします。これに加え、ビルの実際の利用が計画時とは異なっていたり、時間が経つにつれて変わったりすることがあります。たとえビルのエネルギーを最適化しても、監視しなければ、最適化する前よりも数値がすぐに悪化することが、調査により分かっています。継続的に監視することが非常に重要だということです。

結果

自動アラームとインテリジェントなアルゴリズムにより、スマートなデータが出力されるようになりました。ビルのエネルギー消費量が正常な状態から逸脱すると、Unibatチームはすぐに分かるようになりました。シュナイダーエレクトリックの監視ソリューションを導入したことで、性能の不具合を常に把握し、ビルのエネルギーバランスを少しずつ最適化できるようになりました。たとえば、週末および夜間に、換気や暖房などシステムには関係しないエネルギー消費源を自動的に停止することで、電力の変動を防止しています。

• キャンパスにあるおよそ30のビルごとに、エネルギーをリアルタイムかつ包括的に管理
• エネルギー強度を示すマップおよびグラフに、場所と時間を問わず、任意のデバイスからアクセス(スマートデータ)
• エネルギーマネジメントツールおよび保守ツールと連携

ローザンヌ大学はこのデジタルエネルギー監視により、初動対応を実施できるようになりました。この4年間で熱消費量は11%削減されました。

ローザンヌ大学では、このような望ましい結果に基づき、キャンパスにあるすべてのビルにシュナイダーエレクトリックの監視ソリューションを導入することにしました。現在、合計40のビルのうち重要度の高い上位16のビルを対象に、デジタルの監視および分析を実施しています。合計すると、キャンパスにおけるエネルギー消費量全体の約90%に相当します。電力需要に対応し、5,400 m2の太陽光発電システムの電源装置、ガス暖房、湖水を使った冷却、給水がすべて統合されています。

2019年、ローザンヌ大学はスイスのフランス語圏で初の2000ワット変電認定を受けました。クラウドプラットフォームを使ったデジタルエネルギー監視は、この厳しい目標を達成するうえで欠かせないステップでした。

Unibatのエネルギーグループの責任者、Loïc Furcy氏

お客様の声
「ローザンヌ大学を持続可能性におけるパイオニアにしたいと考えています。本校のキャンパスをロールモデルにして、2040年までに2000ワットサイトになりたいと思っているのはこのためです」

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